大手ITから数百人規模SaaSへ。FP&Aの私が感じた「環境の変化」と「手触り感」のリアル

こんにちは、こんばんは、がありっくです。
最近、私の中でちょっとした「大移動」がありました。
誰もが名を知る1〜2万人規模のITインフラ企業から、数百人規模のSaaS/プラットフォーム企業へと転職したのです。
職種はどちらも「FP&A(経営企画)」。
同じ職種、同じプライム上場企業。でも、いざ飛び込んでみると、そこには想像以上に「別世界」が広がっていました。
今回は、大企業と中規模SaaSの両方を経験してわかった、管理部門としてのリアルな本音をお届けします。
1. 「整いすぎた大企業」と「手作りのSaaS」:データの格差
大企業にいた頃は、当たり前だと思っていた「データ基盤」。
実はこれ、とんでもなく恵まれていたんだなと痛感しています。
大企業の強み:分析に「脳」をフル活用できる
前職では財務データが完璧に整っており、分析の「前準備」に時間がかかることはほぼありませんでした。「どうすれば業績が上がるか」という本質的な思考に、リソースを100%注げたのです。
SaaS企業の洗礼:まずは「ドブ板集計」から
一方で、今の環境はなかなかワイルドです。
- 科目の定義が曖昧: 「このコストは何?」と思ったら、仕訳の摘要欄まで一歩ずつ遡る必要があります。
- 連結PLがExcelベース: 各拠点からバラバラのフォーマットで予算案が届きます。
- 恐怖の「行列番号違い」: 予算修正をお願いしたら、元のファイルと行列番号が全く違うExcelが返ってくる……なんてことも。
「あ、これ一から繋ぎ直しだ……」と遠い目になる夜もありますが、このカオスを交通整理していく感覚は、今のフェーズならではの醍醐味(?)かもしれません。
2. 「分業の安心感」か「グラデーションの裁量」か
仕事の進め方も、対極にあります。
大企業は「チーム戦」の安心感
大企業はガバナンスが最強です。業務が細かく分業化されており、自分がミスをしても、前後の工程や上司のチェック網が張り巡らされています。その代わり、自分の仕事が「全体の中のどのピースなのか」が見えにくいという側面もありました。
SaaSは「個の裁量」と「隣り合わせの孤独」
今の環境は、役割の境界線が「グラデーション」のように重なっています。
前後の工程を肌で感じながらアウトプットを練れるので、「ビジネスを動かしている」という手触り感は抜群です。
ただし、自由には「孤独」がセットでした。
- レビューはSlackのみ: 会議でじっくり相談する時間はなく、基本は「FIX版」を投げて確認終了。
- ダブルチェック不在: 誰も中身の細かいロジックまでは検証してくれません。
「もし私の集計ミスがあったら、そのまま会社の決算数字になる……」
大企業から転職した身としては、このプレッシャーはなかなかのスリルです(笑)。
3. 結局、どっちが「おすすめ」?
| 項目 | 大企業の経営企画 | 小〜中規模SaaSの経営企画 |
|---|---|---|
| 向いている人 | 型化された作業をこなしつつ、戦略を練りたい人 | カオスを整理し、仕組み化するのが好きな人 |
| 仕事のスタイル | コンセンサス重視、丁寧な調整 | トライアンドエラー、スピード感 |
| 得られるもの | 高度なガバナンス知識、専門性 | 全体を俯瞰する視点、突破力 |
まとめ:私が今「楽しい」理由
正直に言えば、どちらが良い悪いではなく「一長一短」です。
でも、私は「今」の方が少しだけ楽しいと感じています。
自分が泥臭く整備することで、利益フォーキャストの精度が目に見えて上がっていく。その「自分の腕一本で戦っている感」は、何物にも代えがたい経験値になっています。
「今の環境、ちょっと窮屈かも……」と感じている大企業の皆さん。
Excelの行列番号に泣かされる日々も、意外と悪くないもんですよ。






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