経営企画における「ネットワーク効果」を活用した事業戦略の立て方

2024年10月8日

こんばんは、がありっくです。久しぶりの更新です。

最近、SNSやメルカリを代表とするリユースサービスなどのC2C事業に携わっており、そういった事業で欠かせない考え方である「ネットワーク効果」についてまとめてみました。

言葉としては知ってるけど中身は…という方向けの基本的な内容となりますので、当てはまる方はぜひご一読ください。

ネットワーク効果とは?

ネットワーク効果とは、サービスや製品の利用者が増えるほど、その価値が高まる現象を指します。この効果は、経営企画部門にとって非常に重要な概念です。なぜなら、新しいサービスや事業を立ち上げる際に、ネットワーク効果を上手に活用すれば、少ないリソースで大きな成果を上げることができるからです。

ネットワーク効果が生じる業界としては、SNS、EC、ソフトウェア業界などが代表的です。これらの業界においては、利用者が増えれば増えるほど、プラットフォームの価値が上がり、さらなる顧客獲得に繋がります。

ネットワーク効果の種類

ネットワーク効果には大きく分けて、直接ネットワーク効果と間接ネットワーク効果の2つがあります。

直接ネットワーク効果: 例えば、SNSのようにユーザー同士が直接交流することで、利用価値が増す場合です。FacebookやInstagramのように、ユーザー数が増えるとコミュニケーションの選択肢が増え、プラットフォームの魅力が高まります。

間接ネットワーク効果: プラットフォームに依存する製品やサービスのエコシステムが広がる場合です。例えば、iPhoneのアプリストアは、アプリ開発者とユーザーの相互関係によりその価値が増大します。

経営企画におけるネットワーク効果の活用法

経営企画として、新しい事業やサービスの構想を立てる際に、ネットワーク効果を活用することで、競争優位性を高めることができます。以下のステップで戦略を練ると効果的です。

ステップ1: 参入市場の分析 まず、ネットワーク効果が有効な市場を見極めましょう。例えば、EC市場やサブスクリプション型のサービスは、ネットワーク効果を活かしやすい領域です。競合他社が既にネットワーク効果を享受しているか、また自社がどう差別化できるかを分析することが重要です。

ステップ2: 初期ユーザーの獲得戦略 ネットワーク効果を活かすためには、初期段階でのユーザー獲得がカギとなります。このため、経営企画としては、ローンチ段階でのマーケティング戦略をしっかりと設計し、利用者の早期獲得を目指しましょう。例えば、口コミキャンペーンやインフルエンサーマーケティングが効果的です。

ステップ3: エコシステムの拡大 一度ユーザーが増え始めたら、次のステップとしてプラットフォーム内のサービスや製品の多様化を図ることがポイントです。関連企業との提携やAPIの開放などにより、エコシステムを広げることでさらなるネットワーク効果が生まれます。

成功事例

Amazonは、間接ネットワーク効果の成功例としてよく挙げられます。Amazonは、商品の豊富さとユーザーレビューシステムにより、ユーザーが増えることで商品ラインアップが拡充され、同時にそのレビューの質も向上しました。これにより、新たな顧客が引き寄せられ、ますます多くの利用者を獲得しています。

経営企画担当者へのアドバイス

経営企画担当者として、ネットワーク効果を理解し、戦略に組み込むことができれば、長期的な競争力を持つ事業を作り上げることができます。ユーザーの獲得だけでなく、長期的なエコシステムの構築も意識して戦略を立ててください。また、既存の事業にもネットワーク効果を取り入れる余地がないかを再検討することも有効です。

以上、がありっくでした。