「Excel爆速」で満足するな。年収1000万超のFP&Aへ飛躍するAIキャリア戦略

※前回記事からの続きです。前回の記事はこちら↓
【実務家専用】Excel爆速化のファイナルアンサー。FP&Aがトラックボールを「武器」にする設定と作法(2026最新版)
トラックボールマウスで削り出した「5分」を、何に使っているか?
トラックボールマウスを転がし、ショートカットキーを駆使して、誰よりも早くExcelの計算を終わらせる。ツールへの投資を惜しまず、業務効率化に燃えるあなたは、間違いなく上位数%の「優秀なビジネスパーソン」です。
しかし、残酷な問いを投げかけます。
その効率化で削り出した「5分」を、あなたは何に使っていますか?
もし、空いた時間で「別の作業」をしているなら、あなたの年収は今のまま頭打ちになります。Excelが速いだけの「作業者」で終わるか、経営の意思決定を左右し年収1000万円を超える「FP&A(経営企画・管理会計)」へと脱皮するか。その分水嶺は、スキルの見せ方と「働く環境」にあります。
「JTCは古臭い」と笑う未整備企業で待つ、属人化の絶望
私はかつて、整然とした大企業から、スピード重視の未整備な小規模な上場企業へと飛び込みました。そこで待っていたのは、「ドキュメントが誰かの頭の中にしかない」というカオスでした。
勘定科目の定義も、市場へ開示するIR資料のロジックも、すべて特定の担当者の「暗黙の了解」で回っている。「大企業のやり方はJTC(古臭い)だ」とスピードを優先する現場の熱量はありましたが、私にはそれがコンパスを持たずに全速力で夜の海を航海しているようにしか見えませんでした。
ガバナンス(先人たちが失敗から学んだ守りの型)の欠如は、いずれ致命的な一撃を招きます。
利益上振れはハッピーではない。地獄の着地調整
「ドキュメント化されていない属人的なモデル」が引き起こす悲劇のひとつが、期末の利益調整です。
事業ごとのKPIが利益どう連動しているか、誰も正確に把握していない。その結果、期末が近づいてから「想定より利益が大幅に上振れる」ことが発覚する。一見ハッピーに見えますが、これはFP&Aにとって「予測精度が低い」という最悪の敗北です。
慌てた現場はどうするか。不要な備品を買い込み、会計ルールぎりぎりのグレーな経費計上を強行しようとします。他にも「社員への特別ボーナス」という美名の下に、実は会社都合の利益調整弁としてキャッシュを吐き出すケースすらあります。
結果、監査法人から厳しく詰められ、強行しようとした経費は当期に認められず、利益は上振れたまま開示。しかもその経費は次期に回され、自ら翌年の利益成長ハードルを上げる(自分の首を絞める)という地獄の結末を迎えます。
「AIに聞いたらこうなりました」は敗北宣言である
「忙しくて整理する暇がない」と反発する現場に、正論を振りかざしても人は動きません。カオスを鎮圧するには、「誰が見ても反論できない、圧倒的な利便性と正確性」を背中で示すしかありません。
そこで私が頼ったのが、Excelの職人技ではなく、最新AI(Gemini、Claude Code等)との共創でした。
- 全事業連動のシミュレーションモデル構築:AIにロジックを組ませることで、人間の「セル参照ミス」を完全に排除。
- ドキュメントの構造化:自分のメモをAIに投げ、漏れのない定義書を作成。人間の「これくらい分かるだろう」という思い込みを排除。
ここで勘違いしてはいけない絶対のルールがあります。
AIを「答えを教えてくれる神託」として使ってはいけません。
「AIに聞いたらこうなりました」とドヤ顔で持ってくるのは、FP&Aとしての敗北宣言です。AIはあくまであなたの「思考の拡張(外部脳)」に過ぎません。AIが吐き出した極上の材料を見て、「現場の誰に、どのタイミングで耳打ちし、どう首を縦に振らせるか」。その泥臭い『判断』の責任を負うことこそが、人間に残された最高の付加価値なのです。
AIを思考のブースターとして使い、具体的にどう実務を再構築していくか。その戦略的なステップについては、こちらの記事「AIで「集計屋」から「軍師」へ。FP&Aが経営陣を動かすGemini×Claude超実践的活用法」で詳しく解説しています。
【最短ルート】実務スキルを「年収」に変換するキャリア戦略
Excelの効率化マインドを持つあなたは、すでに強靭な武器を持っています。あとは、それを「作業」ではなく「経営の意思決定(判断)」に使うだけです。
1. 「作業者」から「分析者」へ視座を上げる
まずは、今の実務がどう会社のPL(損益計算書)に繋がっているのか、財務の視点を手に入れてください。体系的なビジネスモデルや財務分析を学ぶなら、定額で一流の講義が受け放題のSchoo(スクー)が最短の自己投資です。
👉 【Schoo】経営・財務の視点をアップデートする(無料体験あり)
2. 評価される「正しい戦場」へ移動する
どれだけスキルを磨いても、「ガバナンスなんていらない」という文化の会社にいては宝の持ち腐れです。あなたの「効率化×分析」のスキルを正当に(年収として)評価してくれる環境へ移るべきです。経営企画やFP&Aのハイクラス求人に強いエージェントに、まずは自分の市場価値を聞いてみてください。
👉 【リクルートエージェント】FP&A・経営企画の非公開求人をチェックする
追伸:現場を黙らせた「最初の100日間」の戦記
「理屈は分かった。でも、新しい環境で、反発する現場を具体的にどうやって味方につければいいのか?」
正論だけでは人は動きません。私が未整備な上場企業に乗り込み、自らAIを猛勉強して背中で示し、どうやって「大企業の型」を現場に飲ませたのか。
その泥臭い社内政治と、実際に使用した交渉術のすべてを、現在noteに執筆中です。近日公開予定ですので、本気のキャリアアップを狙う方は、ぜひブックマークしてお待ちください。
FP&Aや経営企画への転職を目指す方には、ぜひ下記の記事も読んでいただきたいです。
【現役FP&Aが直伝】経営企画の面接で「不合格」になる人の共通点と、CFOを納得させる回答の極意







ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません